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小さくたって私のおうち!
megshop さん
- 新築
戸建住宅に関して素人な私たちが、無謀にも自分達のデザインで建ててしまった超狭小住宅に住んで、早9年。よくも悪くも長く住んでみなければわからない点を赤裸裸に紹介します。
建築(予定)都道府県 | 東京都 |
---|---|
間取り | 2SLDK |
延床面積 | 77.50m2 (25.00坪) |
階建 | 2階建て |
竣工(予定)年月 | 2005年7月 |

アフターメンテナンスの実状③ 職人技への感謝
- 完成後の暮らし
2013.11.10
地元工務店に依頼して注文建築した狭小住宅の我が家。
入居直後から多数の内装欠陥が露見したにもかかわらず、施工業者より圧力をかけらるような形で補修を延ばされていたのですが、やっときちんとした担当の方がお見えになり、家全体のクロスをすべて張り替える大掛かりな補修工事(約1ヶ月半)が始まることになりました。
クロス張り替えといっても我が家の場合、そんな簡単なものではありません。
なぜなら高さ4m超の吹き抜け天井まで、すべて同じ素材の壁紙材でクロス張りをしているため、本来だと足場を組まなければなりません。
また割れ目・裂け目の他に多数の段差が壁に生じていました。
つまり下地ボードからしっかりと貼り直しをする必要があったのです。
すべての部屋のクロスに隙間や割れ目があったため、トイレと納戸クローゼットを除いて、すべての部屋が工事対象となります。本当に内装を一からやり直す状態です。
もちろん私達は生活をしていますから、一部屋ひとへや、丁寧に養生をして、すべての作業がおわったら、また一部屋開始する、という状況。
でもとにかく家全体が建坪11坪しかなくて狭いわけですから…。
例えば1階寝室の工事をしている間は、寝るのもごはんたべるのも、すべて2階リビングで。
逆に2階リビングが始まるともう大変!!
1階寝室の半分は木材などの資材が、きれいにまとめられてはいるものの夜も置いてあるので、
養生のビニールをよけてそこに布団を敷いて寝る・・・というような感じ。
幸い春先で気候がとても良い時期の工事だったので、換気等もできてまだよかったと思うのですが、それでも厳しい生活環境でした。
私は日中フルタイム勤務していますし、小学生と保育園児の子供もいます。
子供を二人送り出す頃に、大工さんと、近所に住む母が我が家に到着。
母に家の留守番を任せて、私は仕事に向かいます。土曜・祝日は私が家にいます。
いらっしゃる職人さんは、担当さんと、いかにも頑固な大工!!って感じのかなり年配のご主人のお二人。たまに手伝いでもう1名いらっしゃいましたが、ほとんど1〜2人で作業されていました。
最初は足場を組む…と聞いていたんだけれど、大工さんが初めていらしたとき、
「ここに足場なんて組んだら、生活できなくなっちゃうじゃないか!!」
とおっしゃってなんと足場なしで作業をすることに。。。
正直、見た目60〜70代位の本当におじいさん…って感じなんですよ(失礼!)
そうおっしゃるから、私はてっきり若い方が補助でいらっしゃるのかと思ったら、
ぜんぜん誰もこないんです…!!
担当さんと、大工さんと二人で、長めの脚立をもってきて、
よっこらしょっ!! …と見せ梁とロフトの間に木材を橋渡しに乗せ、なんとそこに昇って作業をするんです。
たぶん安全面を考えると、労働基準監督署に怒られちゃうんじゃないか、って感じではあるんですが(笑)やっぱり昔ながらの大工さんってホントすごいです。
危なげなく慣れた感じでひょいとのぼり、長い時間丁寧に作業を黙々とし続けるんです。
いや〜。なんか、おじいさん…なんて思ってしまったのが本当に失礼だと思うくらい。
実に身軽ででも非常に安定感に優れていて。仕上がりも丁寧で本当に素晴らしいんです!!
最初は狭い我が家のはじっこで、邪魔しないように気を使うのがとても嫌だとブツブツ言っていた母ですが、次第にその職人技を見ているのがたいそう面白くなってきたらしく、休憩時間にはおじさん達とおせんべいを食べながら話をするのがとても楽しみになっていたようです。
予定工期は1ヶ月半という長丁場で、狭い場所で大工さんも本当に苦労されただろうと思います。
でも予定に入っていなかった部分まで、どんどんやって下さるんです! しかもあっさりと!
クロス貼りは当然のこと。ロフトの木柵はきれいに面取りまでされた、あ〜これこれ!!というような完璧な柵に変わり、気になっていたベニヤ板貼りの見せ梁はなんと真っ白なクロスが、つなぎ目が目立つことなく綺麗に貼られて…。もう〜、これを見た時は本当に涙しました!!
こうして予定は少しのびたものの、本当に丁寧にやってくださって、補修がすべて完了した我が家を見たその時・・・。
そう・・・憧れの私のおうちが・・・本当に完成したのです!!
見上げるたびに裂け目が増え、ベニヤ板のゆがみが気になっていた、そしてその度にあの取り囲まれて脅されたトラウマ現象を思い出し悲しい思いをしていた、2階リビングの吹き抜け天井。
…それが…なんということでしょう!! ←某TVナレーションの気分です(笑)
夢にまでみた、前面真っ白な吹き抜け天井に、ロフト、シーリングファン、そして大きな窓から見える青空に浮かぶ白い雲♪
それは私達が新築の当時にイメージした 「憧れのおうち」…でした。
本当に素敵な 小さいけれど私のおうち…にやっとなったのです!!
おそらく私達は家を建て始める時。
自分達が「施主」であるというおごりがあったんだろうと思います。
欠陥住宅にならないように気をつけなければと、設計時には自分達の意見を押しつけ、建築時には作業員の方への感謝のねぎらいもそこそこに、手を抜かれている場所はないかと、あちこちを厳しくチェックし、若い現場監督に指摘する。
若い現場監督は、たとえ下請け業者の人間であろうとも、鳶や大工さん等の作業員さんはもっと経験豊富なベテランの方ばっかりだったのですから、注意するのも抵抗があったことだろうと思います。現場でのコミュニケーションの摩擦は当然生まれてしまいますよね。。。
当然、建築中は、頼んだこともままならず、主人が電工さんと口喧嘩したこともありました。
そんな関係では、いやいや作業をすることになりますから、良い家はたつはずがありませんよね。
トラブルの原因は自分達が作ったんだということがとてもよくわかりました。
施主としての自分自身に深く反省・・・。
ちょうどその頃、下の子が0ヶ月で入院をしてしまったこともあり、私もなかなか現場に顔を見せることができず、作業員の方々の状況を見ることができなかったので、尚更それぞれの作業の大変さを理解することができていなかったのだと、今回の補修工事でつくづく実感しました。
補修の終わった室内を見渡すと本当に本当に嬉しくて♪
その気持ちは実は8年たった今も同じなんです!!
あれから数年経ちますが、天井にヒビが1〜2本入っただけで、他は目立った外傷は見当たらず。
やっぱり高い技術で仕上げて頂くと、こんなにも長持ちするんだなぁ〜♪
天井を見上げる度にこの家の良さを改めて実感する。
小さいけれど、私はこの家が本当に今は大好きなんです!! ヽ(^▽^)ノ
それくらい素晴らしい技術でこの家を復活させて下さった、担当さんと大工さん。
お二人の職人技には感謝の気持ちでいっぱいです。。。
入居直後から多数の内装欠陥が露見したにもかかわらず、施工業者より圧力をかけらるような形で補修を延ばされていたのですが、やっときちんとした担当の方がお見えになり、家全体のクロスをすべて張り替える大掛かりな補修工事(約1ヶ月半)が始まることになりました。
クロス張り替えといっても我が家の場合、そんな簡単なものではありません。
なぜなら高さ4m超の吹き抜け天井まで、すべて同じ素材の壁紙材でクロス張りをしているため、本来だと足場を組まなければなりません。
また割れ目・裂け目の他に多数の段差が壁に生じていました。
つまり下地ボードからしっかりと貼り直しをする必要があったのです。
すべての部屋のクロスに隙間や割れ目があったため、トイレと納戸クローゼットを除いて、すべての部屋が工事対象となります。本当に内装を一からやり直す状態です。
もちろん私達は生活をしていますから、一部屋ひとへや、丁寧に養生をして、すべての作業がおわったら、また一部屋開始する、という状況。
でもとにかく家全体が建坪11坪しかなくて狭いわけですから…。
例えば1階寝室の工事をしている間は、寝るのもごはんたべるのも、すべて2階リビングで。
逆に2階リビングが始まるともう大変!!
1階寝室の半分は木材などの資材が、きれいにまとめられてはいるものの夜も置いてあるので、
養生のビニールをよけてそこに布団を敷いて寝る・・・というような感じ。
幸い春先で気候がとても良い時期の工事だったので、換気等もできてまだよかったと思うのですが、それでも厳しい生活環境でした。
私は日中フルタイム勤務していますし、小学生と保育園児の子供もいます。
子供を二人送り出す頃に、大工さんと、近所に住む母が我が家に到着。
母に家の留守番を任せて、私は仕事に向かいます。土曜・祝日は私が家にいます。
いらっしゃる職人さんは、担当さんと、いかにも頑固な大工!!って感じのかなり年配のご主人のお二人。たまに手伝いでもう1名いらっしゃいましたが、ほとんど1〜2人で作業されていました。
最初は足場を組む…と聞いていたんだけれど、大工さんが初めていらしたとき、
「ここに足場なんて組んだら、生活できなくなっちゃうじゃないか!!」
とおっしゃってなんと足場なしで作業をすることに。。。
正直、見た目60〜70代位の本当におじいさん…って感じなんですよ(失礼!)
そうおっしゃるから、私はてっきり若い方が補助でいらっしゃるのかと思ったら、
ぜんぜん誰もこないんです…!!
担当さんと、大工さんと二人で、長めの脚立をもってきて、
よっこらしょっ!! …と見せ梁とロフトの間に木材を橋渡しに乗せ、なんとそこに昇って作業をするんです。
たぶん安全面を考えると、労働基準監督署に怒られちゃうんじゃないか、って感じではあるんですが(笑)やっぱり昔ながらの大工さんってホントすごいです。
危なげなく慣れた感じでひょいとのぼり、長い時間丁寧に作業を黙々とし続けるんです。
いや〜。なんか、おじいさん…なんて思ってしまったのが本当に失礼だと思うくらい。
実に身軽ででも非常に安定感に優れていて。仕上がりも丁寧で本当に素晴らしいんです!!
最初は狭い我が家のはじっこで、邪魔しないように気を使うのがとても嫌だとブツブツ言っていた母ですが、次第にその職人技を見ているのがたいそう面白くなってきたらしく、休憩時間にはおじさん達とおせんべいを食べながら話をするのがとても楽しみになっていたようです。
予定工期は1ヶ月半という長丁場で、狭い場所で大工さんも本当に苦労されただろうと思います。
でも予定に入っていなかった部分まで、どんどんやって下さるんです! しかもあっさりと!
クロス貼りは当然のこと。ロフトの木柵はきれいに面取りまでされた、あ〜これこれ!!というような完璧な柵に変わり、気になっていたベニヤ板貼りの見せ梁はなんと真っ白なクロスが、つなぎ目が目立つことなく綺麗に貼られて…。もう〜、これを見た時は本当に涙しました!!
こうして予定は少しのびたものの、本当に丁寧にやってくださって、補修がすべて完了した我が家を見たその時・・・。
そう・・・憧れの私のおうちが・・・本当に完成したのです!!
見上げるたびに裂け目が増え、ベニヤ板のゆがみが気になっていた、そしてその度にあの取り囲まれて脅されたトラウマ現象を思い出し悲しい思いをしていた、2階リビングの吹き抜け天井。
…それが…なんということでしょう!! ←某TVナレーションの気分です(笑)
夢にまでみた、前面真っ白な吹き抜け天井に、ロフト、シーリングファン、そして大きな窓から見える青空に浮かぶ白い雲♪
それは私達が新築の当時にイメージした 「憧れのおうち」…でした。
本当に素敵な 小さいけれど私のおうち…にやっとなったのです!!
おそらく私達は家を建て始める時。
自分達が「施主」であるというおごりがあったんだろうと思います。
欠陥住宅にならないように気をつけなければと、設計時には自分達の意見を押しつけ、建築時には作業員の方への感謝のねぎらいもそこそこに、手を抜かれている場所はないかと、あちこちを厳しくチェックし、若い現場監督に指摘する。
若い現場監督は、たとえ下請け業者の人間であろうとも、鳶や大工さん等の作業員さんはもっと経験豊富なベテランの方ばっかりだったのですから、注意するのも抵抗があったことだろうと思います。現場でのコミュニケーションの摩擦は当然生まれてしまいますよね。。。
当然、建築中は、頼んだこともままならず、主人が電工さんと口喧嘩したこともありました。
そんな関係では、いやいや作業をすることになりますから、良い家はたつはずがありませんよね。
トラブルの原因は自分達が作ったんだということがとてもよくわかりました。
施主としての自分自身に深く反省・・・。
ちょうどその頃、下の子が0ヶ月で入院をしてしまったこともあり、私もなかなか現場に顔を見せることができず、作業員の方々の状況を見ることができなかったので、尚更それぞれの作業の大変さを理解することができていなかったのだと、今回の補修工事でつくづく実感しました。
補修の終わった室内を見渡すと本当に本当に嬉しくて♪
その気持ちは実は8年たった今も同じなんです!!
あれから数年経ちますが、天井にヒビが1〜2本入っただけで、他は目立った外傷は見当たらず。
やっぱり高い技術で仕上げて頂くと、こんなにも長持ちするんだなぁ〜♪
天井を見上げる度にこの家の良さを改めて実感する。
小さいけれど、私はこの家が本当に今は大好きなんです!! ヽ(^▽^)ノ
それくらい素晴らしい技術でこの家を復活させて下さった、担当さんと大工さん。
お二人の職人技には感謝の気持ちでいっぱいです。。。
散々恐くて嫌な思いをされたようですが最後にはとても素晴らしいお家に生まれ変わって本当によかったですね。働きながらお家を建てていくというのは予想以上に大変なんですね。
お母様が現場の職人さんと仲良くなっていく話しいいですね!
セスナ172 さん
2013.11.10 15:33
トラブルはあっても、それを乗り越え、素敵な出会いがあり、本当の意味での「マイホーム」を手に入れたmegshopさんに拍手喝采!!!
思わず、こちらも涙しそうになってしまいました……(T▽T)。
kenji_0121 さん
2013.11.10 22:10
セスナ172 さん 、kenji_0121 さん
いつもコメントありがとうございます。あっさり書くつもりが思い入れがとてもあるのでつい長文になっていしまいました。結果オーライな結末…ではあるんですが、なんと、この施工業者…このあと倒産してしまいました…(笑)機会があったらまたネタにしたいと思います♪
megshop さん
2013.11.11 01:00