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家づくり初心者講座Lecture
住宅仕様・間取り編
2013.01.08
インテリアコーディネートを考えよう
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キッチンとかバスルームもいっぱい種類あるし、壁のクロスも何色もあって迷うわね。
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そうだね。これからずっと使うことになるから、どれを選ぶか慎重になるよね。
住宅会社にインテリアコーディネーターさんを紹介してもらえて、良かったね! -
本当。相談してみましょうよ!
インテリアコーディネートって?
インテリアコーディネートとは、照明の明るさや部屋全体の色合い・イメージを調整して、快適に過ごせるよう組み合わせを考えることです。インテリアコーディネートというとカーテンや照明、キッチンやバスルームなど住宅設備機器を思い浮かべますが、他にも床材・壁のクロス、玄関ドアや室内建具に至るまで多岐に渡ります。個々のライフスタイルや生活が変化することも考慮しながら、色、デザイン、空間、素材などを調和させて住環境の快適さをプロデュースしていきます。
せっかく注文住宅やリフォームを考えるなら、"夢のマイホーム"にしっくりなじんで長く使える照明、キッチン、建材を選びたいところです。そんなときの心強いのがインテリアコーディネートの専門家です。
インテリアコーディネートの専門家にはどこで会える?
予算に余裕があるときは、自分で調べて専門家にお願いすることもできますが、最近では住宅会社に在籍しているケースも多くあります。費用は、無料の場合もあればコーディネート料が必要な場合もあります。インテリアコーディネートの専門家は、絶対ではありませんが専門の資格を保有しています。資格は多岐に渡り、複数の資格を有する専門家も多く、会社によって呼び名を分けている場合もあります。
- インテリアコーディネーター
- 一般的には、公益社団法人インテリア産業協会が認定している資格を保有しています。インテリアや住宅、商品に関する幅広い知識・専門的な技術を駆使し、快適な空間になるよう提案してくれます。どちらかというと、最終的なイメージを重要視した総合的なアドバイスやアレンジを得意とします。
- インテリアプランナー
- 一般的には、国土交通省所管 財団法人建築技術教育普及センターが認定している資格を保有しています。インテリアプランニングにおいて、機能性、安全性、快適性、経済性をもとに、高い技術と感性・経験により生活環境が向上するような提案をしてくれます。インテリアコーディネーターとの違いは、インテリアの企画・設計から工事管理まで行うことです。
- カラーコーディネーター
- カラーコーディネーターと称する専門家が、保有する色彩に関する資格の種類はたくさんあります。商工会議所が認定しているカラーコーディネーター検定、公益社団法人色彩検定協会(通称:AFT)が認定している色彩検定、その他にもパーソナルーカラー、色彩検定士などがあります。建築やインテリアだけでなくファッションなど多様な分野で活躍しています。色彩の心理的効果の性質・特性の深い知識を活かして、建築、インテリアの色彩計画に関するアドバイス、店舗、美術館などの色彩空間演出などを行います。
他にも、高齢者や障がい者に配慮した安全で快適な住環境づくりをサポートする"福祉住環境コーディネーター"、照明計画の提案やコンサルタントを専門的に行う"照明コンサルタント"、需要の多いキッチン空間を提案する"キッチンスペシャリスト"など色々なインテリアコーディネートの専門家がいます。
インテリアコーディネートの得意な設計事務所さんであれば、トータルで素敵なアドバイスをしてくれるでしょう。他にも家具やインテリアショップ、ホームセンターなどのアドバイザーさんや店員さんに相談するのも良いでしょう。
自分で考えたいときは、インターネットや雑誌を見たり、家具やインテリアショップ、ホームセンターなどのディスプレイを参考にしたり、センスの良い知人がいたらお願いしてみるのも良い方法です。
インテリアコーディネートは、 “夢のマイホーム”のイメージが膨らみ、家づくりの中で楽しい過程のひとつです。注文住宅やリフォームにおいて、納得ができて快適な住空間を手に入れるためにも、たくさんシミュレーションしてみましょう。
インテリアコーディネートする
照明の選び方
照明は用途によって様々な種類があり、形やデザインも豊富です。照明を選ぶには形やデザインの他に、「色」「明るさ(照度)」「部屋の広さ」を考える必要があります。
照明の色は基本的には、「青・白・赤」といった分類で色分けされ、そして明るさ(照度)によって心理的な不快感などが変化します。これを「色温度」と言います。
また、部屋の広さ(畳数)ごとに求められる必要な明るさは変わってきます。一口に明るさといっても、蛍光灯の白っぽい光と電球色の黄色い光では印象が異なる場合があります。
たくさん見て、専門家に相談して、最適な照明プランを発見しましょう。
照明のデザインの一例
- 天井照明
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- 1.シーリングライト:天井に直付けするタイプの照明器具で、天井からまんべんなく照らすので、部屋全体を明るくできます。形状は、長方形、円形、シャンデリアタイプ、レールタイプなどがあります。よく家庭の部屋に見られる、天井に直付けする蛍光灯の乳白カバー付きの器具がシーリングライトの代表的な照明です。
- 2.ペンダントライト:シェード三角形、正方形、円形、球、アートなどがあり、デザイン性が高いものが多く、コードやチェーンで天井から吊るすタイプのものです。比較的狭い範囲を照らすものが主ですが、シャンデリアのように部屋全体を照らすタイプもあります。
- 3.ダウンライト:天井の穴に埋め込まれたタイプの照明器具です。光が広がりにくいため、最近では雰囲気づくりの間接照明としてよく利用されます。
- 他に、オフィスに使用される埋め込み照明などがあります。
- スポットライト
- レールタイプやクリップタイプなどがあり、少し強い光線でスポットを照らすための照明です。同じ部屋で、印象に変化を持たせるために有効です。
- ブランケット
- 廊下などの通路によく使われ、壁に引っ掛けるように使用する照明です。
他に、スタンドライト、テーブルランプ、フロアランプなども照明プランに考えてみると良いでしょう。
カーテンの選び方
カーテンを選ぶとき、真っ先に「色」を考えると思います。色ももちろん大切ですが、遮光・防音・断熱・間仕切りなどの「必要な機能」、イメージする部屋の「テイスト」、そのカーテンを使用する「窓の形状との相性」も必要です。
注文住宅やリフォームなら、オーダーカーテンにすると良いでしょう。オーダーカーテンのメリットは、ぴったりのサイズにできること、生地の縫製がしっかりしていることがあげられます。生地の糸の密度のことを“打ち込み”と言いますが、良いカーテンは打ち込みが多く、厚みに対して重さがあります。判断のポイントは、生地の感触の張り具合だけではなく、生地の厚さに対して重たく感じられるかどうかです。またオーダーカーテンは、生地の使い方もたっぷりしていてヒダが多く、断熱効果、遮音効果も高く丈夫で長持ちします。
キッチンの選び方
キッチン選びは、注文住宅やリフォームのインテリアコーディネートの中で大きなウェイトを占めます。バリエーションも豊富にあります。様々なキッチンのメリットとデメリットを知れば、自分のライフスタイルに合うキッチンが上手く選択できるでしょう。
キッチンのスタイル
- 対面キッチン
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ダイニングとキッチンが完全に仕切られておらず、調理しながらダイニング側を向くことのできるスタイルです。
メリット デメリット - ・生活感のあるキッチン廻りをダイニング・リビングから”ある程度”隠すことができる
- ・調理中もコミュニケーションをはかれ、高齢者や幼児のいる家庭でも目が届く
- ・ダイニングとの動線が短く、家事(調理-食事-片づけ)が行いやすい
- ・煙や臭気、音がダイニングやリビングなどに広がってしまう
- クローズキッチン
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キッチンがダイニングから分離し独立しているスタイルです。
メリット デメリット - ・生活感のあるキッチン廻りをダイニング・リビングから隠すことができる
- ・煙や臭気、音をダイニングやリビングから遮断しやすく衛生的である
- ・調理専用空間になるので設備を充実させやすく、壁面が多いので収納も豊富に計画できる
- ・調理中はコミュニケーションが取りづらい
- ・ダイニングなどと兼用できる空間が減るので、キッチンの面積が大きくなりやすい
- ・完成した料理をダイニングへ運ぶ動線や手間が増える
- オープンキッチン
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キッチンとダイニングに区切りがないスタイルです。
メリット デメリット - ・スペースを有効に利用できるのでコンパクトにまとめやすく、動線が短くなる
- ・開放感があり、 広々とした空間になる
- ・家族と同じ空間で調理するので会話がしやすい
- ・キッチン周りが丸見えなので、常に人目を気にしておかねばならない
- ・煙や臭気、音がダイニングやリビングなどに広がってしまう
キッチンのレイアウト
- I型キッチン
- シンクと作業スペース、コンロの3機能が横並びになったシンプルなキッチンです。様々なバリエーションの中で最もローコストに造りやすいキッチンです。
- II型キッチン
- シンクとコンロが別々のライン(並列)にあるキッチンです。
- L型キッチン
- カウンターをL字型にしてあり、シンクとコンロの距離が近く、ほとんど移動せず体の向きを変えるだけで効率良く家事が行いやすいレイアウトです。I型と比べて割高になる傾向があります。
- U型キッチン
- L型キッチンにさらに作業スペースを増やしたキッチンです。値段的に高めになりますが、作業効率や収納力を考えたときに優れている形状です。
- アイランド型
- I型やL型キッチンと組み合わせて、一部を島のように中央に独立させた型です。
ダイニングと一緒に計画し、広々としたキッチンになります。にぎやかな食事を楽しみたい家庭向きですが、片付けないと雑多な印象になってしまいます。 - ぺニンシュラ型
- L型やU型の一部が突き出した形状です。突き出した部分を対面式にすることが多いようです。設計の自由度が大きいので個性的なキッチンがつくれます。
インテリアコーディネートするポイント
インテリアをトータルでコーディネートするうえで、「統一感」は非常に重要なポイントです。ただ、「統一感」だけでは単調になるので、効果的なアクセントとなるポイントを取り入れると満足感が高まるでしょう。
- 色
- 人間の目から入る視覚情報のうち、80%以上が「色の情報」と言われています。色彩は人間の心理面、生理面に深く関わり、部屋全体のイメージを左右するぐらいの影響力があります。コンセプトを決めて色調を合わせるだけでも、ばらついたイメージをまとめることができます。また、太陽光や蛍光灯など明かりの種類によって、同じ色でも印象が異なることがあります。
- デザイン
- 注文住宅やリフォームだからこそ、こったおしゃれなデザインを取り入れたいところです。でも、小さな子供がいる家だったり、大きな家具に対しては使い勝手を優先したり、飽きるかもと思うとなかなか挑戦しづらいのも現実です。そんなときは、小物や雑貨などにユニークなデザインを取り入れると良いでしょう。アクセントになりますし、お値段が手頃なのも魅力です。
- 空間
- 部屋に入ったときに、視界を遮るものがあると、広さはあったとしても実際よりも狭く感じます。スペースを有効利用するには、配置を考えるときに心理効果や印象も考慮して、家具の高さを調整したり、濃い色合いを高い位置に配置しないなどの工夫をしてみましょう。立った時の人の目線(160cm前後)から、上下40cmぐらいを空けると、広々とした印象を演出することができます。
- 素材
- 同じ色やデザインでも、素材により印象が変わります。素材によっては、温度や湿度の変化で変形・変色しやすかったり、キズが付きやすかったり、その場で見ただけではわからないこともあるので注意が必要です。浴室や台所などの湿度の高いところや水まわり付近に使う素材であれば耐水性が必須ですし、利用頻度の高いところに使う素材であれば耐久性が必要でしょう。
自分たちで調べることはもちろん、インテリアコーディネーターさんやショールームのアドバイザーさん、住宅会社さんなど専門家に意見を聞いてみると良いでしょう。
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ふぅ~ん。いろいろあるんだね。
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そうよね。水まわりは耐水性が高い素材のほうがいいわよね。
色合いもインテリアコーディネーターさんに相談したら、センス良くなったわよね! -
やっぱり、専門家にお願いすると違うね。
早く完成させて、友達にお披露目したいな!
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