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家づくり初心者講座Lecture
工事編
2013.03.19
注文住宅の外装工事
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上棟式が終わって、次は外装工事に入るのね。
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屋根ができると、工事がどんどん進むって設計士さんが言ってたよ。
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イメージ通りの外観になるといいね。
外装工事とは
上棟式を終え、注文住宅の輪郭が見えてきたら、屋根や外壁など、注文住宅の屋外側の装飾や仕上げを行う外装工事に入ります。外装工事は、見た目を美しくするだけでなく、耐火性、耐水性、気密性など、注文住宅の様々な機能を向上させる大切な工事です。外装工事の精度が、注文住宅の機能を大きく左右すると言っても過言ではありません。
主な外装工事には、『1、屋根工事』『2、窓・サッシ工事』『3、外壁工事』があります。外装工事の順番や施工は、木造軸組工法(在来工法)や鉄筋コンクリート造(RC造)、軽量鉄骨造(プレハブ工法)などの工法や、施工業者さんによっても異なります。
1、 屋根工事
屋根工事は、雨や雪、日差しなどの外的要因から注文住宅を守り、快適な居住空間をつくるためにも重要です。また構造体を保護し、防水性能はもちろん、安全性や遮断性、耐久性などの機能が求められます。木造軸組工法(在来工法)でいうと、小屋組構造材の垂木(たるき)を設置した後、下地材の野地板(のじいた)、防水材料のルーフィングを張り、屋根仕上げ材で葺く(ふく:おおう)という流れで進められます。屋根材の代表的な分類は、「金属」を使った屋根、「スレート」を使った屋根、「瓦」を使った屋根の3つに大きく分類されます。屋根工事が終わると、天候に左右されずに進められるようになるため、内部の床、壁、天井工事と進めることができます。
- 金属屋根
- 金属屋根には板金屋根と銅板屋根があり、軽量であるため地震対策に適し、自由な形状の屋根をつくることができます。板金屋根は、最も安く、経済的で雨水が内部に入りづらいという利点がありますが、メンテナンス周期が短いのが難点です。銅板屋根は、独特の色調変化を持つ美しい屋根で、耐久性が非常に高く塗り替えが要らないのが利点ですが、柔らかいので工事の手間がかかるのが難点です。しかし金属屋根は、材料そのものに断熱性能がないので、屋根の下の断熱対策を行い、雨音などの防音も考えておく必要があります。
- スレート屋根
- スレート屋根は石質の薄い板の屋根で、軽量、施工性が高く、安価という利点があります。天然のスレートを使った屋根もありますが、代表的な注文住宅屋根は人工の「カラーベスト」「コロニアル」などです。天然スレート以外は屋根材の表面を着色している材料が多いため、10年以上経つと色落ちが始まり、表面を塗り直す必要があります。
- 瓦屋根
- 屋根瓦は、粘土をプレス成形して瓦形にしたもので、日本瓦、洋瓦とひとくくりでは言えないほど、形状や種類が豊富です。一度葺いて(ふいて:おおって)しまえば、メンテナンスが不要なほど耐久性が高く、塗り替えの必要はありません。ただ重量があるので、注文住宅自体に負荷がかかりますが、最近は地震に強い防災瓦が普及しています。
2、 窓・サッシ工事
窓やサッシは、注文住宅の遮音性、気密性にも大きな影響を及ぼします。
- 遮音性(しゃおんせい)
- 「通りに面していて騒音がうるさい…」「静かな環境で仕事・勉強がしたい…」「ペットの鳴き声がうるさい…」など音の問題に対応できます。遮音性は、ガラスの厚さによって変わり、最近では生活音域の音を下げる防音効果の高い窓ガラスも出てきています。
- 気密性
- 空気が出入りするすき間を少なくすることによって「冷暖房のききが悪い…」などの問題に、断熱工事と併せて対応できます。断熱性能を高め、夏は涼しく冬暖かく快適に過ごし、省エネ効果で冷暖房費を削減するポイントとして重要です。一般的に気密性を高くすると結露が発生しやすくなるので、室内に調湿材料を使う、窓面付近の空気を流動させるなどの対策をしましょう。
最近では、遮音効果と気密性能を高め、結露の防止に対応するものとして、「二重サッシ」や「複層ガラス」があります。「二重サッシ」とは、室外と室内を隔てる『窓』の『内側』に新たな窓を取り付けることによって、外窓との間隔(中間空気層)を大きくとり効果を高めるというものです。この間隔が狭い場合は、間隔を広げるためのふかし枠を取り付ける方法があります。
「複層ガラス」とは、2枚~3枚の板ガラスの間に、乾燥した空気やガスを注入したり、真空にすることによって断熱効果や遮音性を高めたガラスです。中の空気層が厚ければ厚いほど、断熱効果と遮音性は高まります。
3、外壁工事
外壁工事は、風雨や雪、火災、紫外線など外的要因から注文住宅を守り、注文住宅の寿命にも関わる重要な工事です。特に外壁材を選ぶ際には、耐水性、耐火性、耐久性などを確認することが大切です。注文住宅の印象を左右し、周辺の街並みにも影響を与えますので、デザインや色、質感にも配慮が必要でしょう。
- サイディング
- サイディングとは、工場生産された外壁に張る板状の外壁材の総称で、耐火性や耐久性に優れています。タイル風、石積み風、板張り風などデザインが豊富で、品質が均一で安定しています。施工性が高いので施工期間も短く、施工費が安価になるのも利点です。また、既存の外壁の上にも施工ができるため、外壁リフォームにも向いています。
- 塗壁、モルタル
- セメントと砂、混和材を混ぜ、水を加えて練ったモルタルを、樹脂系の素材などを下地に、吹き付けなどによって塗装する方法で、自由な形状に対応できるのが大きな魅力です。最近では、健康住宅への関心の高まりや環境への配慮から、漆喰など自然素材の塗壁も増えています。漆喰は、吸放湿性能が優れ、カビや細菌も発生しにくい素材です。耐久性は地域差や手入れによっても変わりますが、数年周期での修繕や再塗装が必要となります。
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外観は設計士さんが、最初にシミュレーションしてくれた通りのイメージに仕上がったわね。
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いっぱいアドバイスしてもらって、良かったね。
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早く住みたくなってきたわ!
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