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家づくり初心者講座Lecture

工事編

2013.03.05

注文住宅の基礎・土台となる工事


地鎮祭(じちんさい)が終わったら、次は注文住宅の土台となる基礎をつくっていく工事に入ります。基礎工事は、「木造」「鉄骨造・鉄筋コンクリート造」といった構造の違い、地盤、気候、施工業者さんなどすべてが関係してくるため、その注文住宅ごとに異なります。


基礎工事

基礎とは、建築物の荷重を支え地盤に伝える下部構造のことで、基礎工事は注文住宅の“土台”をつくる工事です。地盤に合った基礎でなければ、例え強固な注文住宅をつくったとしても、崩壊してしまう可能性があるためとても重要です。基礎は、木造、鉄骨造・鉄筋コンクリート造ともに鉄筋とコンクリートでつくられます。

 

基礎工事の手順
1.水盛り遣り方(みずもりやりかた)
基準となる土地の水平と高さを決め、貫(ぬき)や杭などで注文住宅の周りに囲いをつくる。
2.掘削(くっさく)
注文住宅の外周部と内周部を掘り下げて平らにする。
3.砕石地業(さいせきちぎょう)
平らになった基礎を配置する地盤に、砂利を敷き詰め、突き固めて頑丈にする。
4.捨てコン
強化した地盤にコンクリートをかぶせる。
5.配筋工事
コンクリートの補強・ひび割れを防止するための鉄筋を配置する。
6.型枠工事
基礎の形・種類に合わせた型枠をつくる。
7.コンクリート打設
型枠にコンクリートを流し込む。

 

配筋工事は、設計図に従って鉄筋を配置する基礎の骨組みをつくる工事です。鉄筋の配置には“配筋の仕様”があり、鉄筋同士の間隔や鉄筋の太さ、数、位置などが細かく指示されています。正確に配筋するということは、基礎の強度を上げるという事にも繋がります。

現場へ見学に行ったときは、鉄筋の太さや間隔が仕様書通りかどうか、また歪んでいないか、曲がっていないか確認をします。配筋は、コンクリートを流し込んでしまうとわからなくなってしまうので、疑問を感じたり、異なると思ったときは、現場監督さんや設計士さんに聞いてみましょう。

配筋工事が終わると、型枠工事に入りコンクリート打設をして基礎が完成します。コンクリート打設してから型枠を外すまでの養生期間は、その施工業者さんによっても異なりますが、夏は3日以上、冬は5日以上かかります。基礎の立ち上がりの天端(てんば:最頂部)には土台が乗るため、表面が水平になっているか、アンカーボルト、ホールダウン金物の位置を合わせてチェックしましょう。

アンカーボルト
木材や鋼材といった構造部材、もしくは設備機器などを固定するために、コンクリートに埋め込んで使用するボルトのことです。
ホールダウン金物
または引き寄せ金物といい、主に木造の建物で使用する補強金物のひとつです。
この金物は、地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要不可欠な金物で、柱脚(柱の下部)と柱頭(柱の上部)の両方に取り付けます。

 

基礎の形・種類

住宅基礎の種類には、主に直接基礎といわれる布基礎とべた基礎、さらに直接基礎では十分に建物を支えることのできない場合に使う杭基礎などがあります。他に、安定した地盤の上に束石(つかいし:平たい石)をおき、その上に束柱(つかばしら)を立てて土台を乗せる束基礎などもあります。

 

布基礎 べた基礎 杭基礎
布基礎
しっかりとした良質な地盤の場合に用いる一般的な工法で、逆T型状の連続一体化した基礎です。手間はかかりますが、鉄筋とコンクリートの量を減らせるためコストが抑えられます。木造、鉄骨造・鉄筋コンクリート造ともに用いられますが、鉄骨造・鉄筋コンクリート造の場合は、重量が大きいので低層住宅に限られます。
べた基礎
軟弱な地盤の場合に用いる工法で、基礎の底部が1枚のコンクリートの板状になっていて接地面積を広くすることにより、軟弱な地盤上でも建物を安定させることができます。地面をコンクリートで覆うので、作業性がよく工期が短縮できますが、鉄筋とコンクリートの量が増えます。
杭基礎
直接基礎では十分に建物を支えることのできない場合に使う工法で、硬い地盤のところまで杭を入れ、その上に直接基礎をのせて家を安定させる方法です。

躯体工事(構造)

躯体工事とは、別名フレーミング工事と呼ばれ、基礎の上に梁や柱、壁などの構造材を用いて家のかたちをつくる、いわば骨組みをつくる工事です。注文住宅の建築現場で見たことがあるかもしれませんが、柱で家の形が作られている状態が躯体工事です。躯体工事は、建物の耐震性能を決定し、仕上がりや美観にも関わる大切な工事です。

木造の躯体工事
基礎の上に土台を設置して柱を立て、梁を渡し小屋を組み、最後に棟木を乗せます。見積書には、「木工事」と記載される場合もあります。この棟木を上げる作業を「上棟(じょうとう)」また「建て方」といいます。
鉄骨造・鉄筋コンクリート造の躯体工事
基礎の上に、床、壁、梁と順に鉄筋を組んでいき、組んだ鉄筋のまわりに型枠材をつくりコンクリートを流し込みます。鉄骨造・鉄筋コンクリート造の場合は、コンクリートを流し込む前に、給排水設備の配管や電気配線の工事を行ってしまいます。コンクリートを流し込んでしまうと変更ができないため、施工業者さんは配管・配線の位置や施工にはとても気を使います。躯体工事は、1階、2階、屋根と下から順に上層階へ進みます。

 

躯体工事で施される地震から住まいを守る技術
耐震構造 制震構造 免震構造
耐震構造
耐震構造とは、注文住宅の骨組み自体を強固な構造にすることによって、地震の揺れに対抗する構造のことです。具体的には、柱や梁などの躯体に筋交い(すじかい)や補強金物を用い、接合面が変形しないよう補強して水平方向にかかる力に抵抗します。筋交いとは、地震や風などの力に対して、建物の変形を防ぐために壁面の柱の間に入れる斜めの部材のことです。地震の揺れは下層よりも上層の方が大きく、大きな地震の際は部分的に壊れることも許容した構造になっています。リフォームの際にも採用することができ、3つの中では一番低コストです。
制震構造
制震構造とは、ダンパーなど揺れを吸収する装置を躯体に設置し、地震の揺れを抑制する構造です。ダンパーとは、バネやゴムのような弾力のある物質からつくられた、衝撃を弱め、振動を伝わりづらくするための装置です。昔は高層ビルや超高層ビルなど、大型の建物に限っての採用でしたが、最近では注文住宅にも金属やオイルタイプのダンパー、制震機構を組み込んだ筋違いなどが取り入れられています。免震構造と比べて、装置が小型で施工が容易、低コストです。
免震構造
免震構造とは、地盤と躯体の間に積層ゴムやダンパーなどの専用の装置を設置し、地震の揺れを軽減する構造です。地震の際には、免震装置自体が揺れて振動を吸収することによって、建物へ揺れを伝わりづらくします。地震の揺れの軽減効果が3つの中で一番高く、3分の1~5分の1に減衰しますが高コストになりがちです。


住宅パートナー検索

イエルカムでは住宅パートナーの種類で検索ができます。

 

ハウスメーカー:

全国または複数の都道府県で展開する、いわゆる大手と呼ばれる住宅会社さんです。
自社で住宅の開発も行っており、品質に安定感があります。

 

ビルダー:

イエルカムでは「ハウスメーカー」と「工務店」の中間の分類として、「ビルダー」を設けています。双方の強みを取り入れており、地域によってはハウスメーカー並みの知名度を持つ住宅会社さんもあります。

 

工務店:

地域密着型で、その土地の気候や地盤に詳しく風土にあった提案をしてくれます。建てた後のメンテナンスや細かいアフターフォローが魅力です。

 

設計事務所・
建築家:

こだわりや趣味を生かした個性的な注文住宅を建てたい、じっくりと設計してもらいたいという方にお勧めです。

 

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