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家づくり初心者講座Lecture
工事編
2013.02.19
工事の流れとチェックポイント
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契約がひと通り終わったわね。
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本当に、僕たちのマイホームが建つんだね。どんな風に、家ができるのか楽しみだなぁ。
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でも見学や立ち会いした方が良いポイントとか色々あるのよね?
工事着工からマイホームが出来ていく様子を、見ることができるのも注文住宅の魅力の一つです。可能であれば、着工してから家が完成するまで何度か現場へ見学に行くと良いでしょう。毎週見学に行ければ良いのですが、忙しくてなかなか行くことができないという方も多いと思います。
工事の流れと、現場で立ち合いするポイントをご紹介します。施工過程を直接見ることで、楽しみながら家づくりをしていきましょう。
【注文住宅の工事の流れ】
※建て替えの場合は、最初に解体工事を行います。
地盤改良工事
土地の購入の決済が終わったら地盤調査を行います。軟弱な地盤だった場合には、その土地にあった地盤改良工事が必要になります。地盤調査結果で問題なければ必要はありません。
地縄張り
工事着工の最初の作業で、建築予定地に縄を張り、設計図どおりに建物の配置を決めていく作業です。
Check! > 敷地の中で建てようとする建物がどのような配置にされるか、地盤の高さなどを確認します。
地鎮祭
敷地を清め、工事の安全と家内安全を祈願する儀式です。
Check! > 施工業者さんや依頼する会社さんと一緒に、無事完成することをお祈りしましょう。
基礎工事
基礎は、鉄筋とコンクリートでつくられます。配筋工事を行い、住宅の基礎の形にあわせてコンクリートを流し込みます。
Check! > 鉄筋の太さ、間隔を確認しましょう。
ここからは、工法による木造と鉄筋で工程が少し異なります。
木造軸組工法の場合
1.躯体工事(構造)
土台、柱をたて、梁をかけて構造の骨組みをつくります。
Check! > 構造的な安全面の確認をしましょう。
2.上棟
棟上げ(むねあげ)や建前(たてまえ)ともいわれ、注文住宅の骨組みが出来上がります。
Check! > 今後の工事の安全を祈って上棟式を行い、大工さんへの感謝の気持ちをこめておもてなしをします。
3.屋根工事
屋根の下地を張り、その上に防水加工を施し、瓦など屋根の仕上げ材を葺いて(ふいて:覆って)いきます。
4.設備工事
電気工事、ガスや給排水などの配管工事などを行います。
Check! > スイッチやコンセントの位置や種類、数を確認しましょう。
5.外部建具工事
サッシ、玄関扉などの建具を取り付けます。
6.外壁工事
構造材の取り付け具合や配線を確認してから、壁面に防水加工を施し、外壁を仕上げます。
7.内装工事
断熱材の確認をし、内装下地(主にせっこうボード)を張り、天井、床、室内の壁を仕上げます。
Check! > 内装材の色や種類を確認しましょう。
8.仕上げ工事
打ち合わせをした設備機器、造り付け家具、照明器具などの取り付けを行います。
Check! > お願いしたとおりに設置されているか確認しましょう。
鉄筋コンクリート造の場合
1.給排水工事
給排水設備の配管や電気配線の工事を行います。配管・配線と位置はコンクリートの流し込み以降、変更ができないので施工業者さんは神経を使います。
2.躯体工事(構造)
床、壁、梁の順に鉄筋を組んでいき、そのまわりに型枠材を建てコンクリートを流し込みます。施工は、下層階から順に上層階、屋根へと進んでいきます。
Check! > 構造的な安全面を確認しましょう。
3.上棟
棟上げ(むねあげ)や建前(たてまえ)ともいわれ、注文住宅の骨組みができます。
Check! > 今後の工事の安全を祈って上棟式を行い、大工さんへの感謝の気持ちをこめておもてなしをします。
4.防水工事
鉄筋コンクリート造では、コンクリートの劣化や老朽化と、コンクリート打設後の硬化収縮による漏水を防ぐために、屋根や外壁に防水工事を施します。
5.断熱工事
屋根や壁に、内断熱または外断熱あるいはその両方による断熱工事を施します。
6.内部工事
鉄筋を使用し、内部の間仕切り壁の骨組みをつくります。その後、天井、床、室内の壁など内装を仕上げていきます。
Check! > 内装材の色や種類を確認しましょう。
7.仕上げ工事
打ち合わせをした設備機器、造り付け家具、照明器具などの取り付けを行います。
Check! > お願いしたとおりに設置されているか確認しましょう。
ここからは一緒です。
竣工検査
役所や専門家による、検査を行います。
Check! > 完成した建物の仕上がりや器具に間違えがないかどうかをチェックし、不具合があれば手直しをします。
引き渡し
仕上げ材のメンテナンス方法や、保証書の取扱い説明書、施工業者一覧表などの配布物とカギを渡されます。このとき、今後の定期点検の確認を依頼会社さんや施工業者さんと行います。
着工中はポイントで立ち会いを行い、現場監督さんの説明を受けたり、設計士さんと一緒に現場を歩くなど自分の眼で確認することが大切です。工事の良し悪しがわからなくても、雰囲気は伝わってきます。もし途中で何か疑問や質問をもったら、すぐに現場監督さんや設計士さんに聞きましょう。このとき注意するのが、お施主様から職人さんに直接お願いをしないことです。後に「言った」「言わない」のトラブルになることもあるので、現場監督さんや設計士さんを通じてお願いしましょう。
着工する時から、依頼する会社さんや施工業者さんと信頼関係を築いていく気持ちを持ちましょう。
また万一途中でトラブルになった場合は早めに第三者機関等に相談しましょう。
仕様変更のタイミング
家をつくっていく過程で、「仕上げを変えたい」「図面でイメージしていた空間と違った」と、満足する家を建てるために多少の変更や調整が必要な場合もあります。
ただし変更する際、仕上げてからでは多額の費用が発生することになります。費用がかからず、工期が必要以上に遅れないよう、また住宅会社さんや現場の職人さんにも迷惑がかからないようにするためにもよく確認をしましょう。特に、建材が輸入材・特注品の場合は注意が必要です。
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あともう少し先になるけど、住宅会社さんに「工事に入る前に、現場監督が近隣の家に挨拶廻りをしますが一緒に行きますか?」って聞かれたわ。
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そうだね、できれば行きたいな~。
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じゃ、住宅会社さんに伝えるね。
工事に入る前は、基本的には、施工業者さん(建築士・現場監督)とお施主様が近隣の家を回って「これから工事が始まり、ご迷惑をおかけします」と挨拶します。施工業者さんだけのケースもありますが、施工前から近所付き合いは大切なので、できれば同行した方が良いでしょう。挨拶には、工事説明書(工期などを記載)とタオルなどを配るのが一般的です。
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